当時、高校1年の私はラグビー部の同級生と
練習を終えて、豊橋駅18:18発の電車に乗って
帰るのが常でした。
当時は、この電車を逃すと19時00分の新快速と
その次の鈍行しかなかったため、高校のグランド
から必死で自転車を漕いで駅まででした。
多くの同級生は豊橋駅から渥美線を利用して
いましたが、渥美線だと練習後に6:18乗車は
不可能でしたので。
愛知御津駅で同級生は下りようとしたのですが、
電車内の通路で別の高校の3年生と接触。
別に彼が走ったわけでもなく、本当にありがちな
通路で軽く当たったというだけでした。
そしたら、顔色を変えた相手がいきなり同級生の
頬にパンチ。
そんなことが起こるとも思っていなかったため、
唖然とするだけでした。
同級生は相手を知っていたようで、黙って
電車を降りていきましたが、
収まらなかったのが、何故か私。
2人が下りてしまった電車内でずっと、
「あいつは許せん。
何であの時、すぐに行動に起こせなかったのか?」
と、思っていました。
その時ですね。
同じようなことがあったら、次は必ず、
行動を起こそうと思ったのは。
とっさのことには、やっぱりあらかじめの
心構えがないと対応できないです。
心構えがあると、ティショットでOBを打って
しまっても、「どうしましょう?」とも思わず、
「前に行きま~す。」
と、すぐに迷うことなく条件反射のように
プレ4へ向かうことが出来ます。
2021.1.26
「喫茶アンデルセン 連込み未遂事件」
というのもありました。
もう、この時は心構えが出来ていましたので、
我ながらいい対応が出来ました。
豊橋駅前の書店豊川堂の横の地下に、
「アンデルセン」と「スコット商会」という
喫茶店が並んでありました。
「スコット商会」は品のある感じで、一時は
よく通ったのですが、「アンデルセン」は
ちょっと品を感じられない。
従って、一度、入ったことがあるだけでしたが、
ある日、地下に入る入口の辺りで、
僕を呼びとめる奴がいる。
ダボダボのズボンにアロハ、頭は伸びきった
リーゼント。
どう見ても、当時の「僕たちアホで~す」
というグループの一員にしか見えないスタイル
でした。
どうのこうのと言ってきますが、こっちは
心構えが出来ているので、1人ですが既に
臨戦態勢。
そしたら、「アンデルセンに来い。」と言う。
「なんだ、仲間頼みの奴か」と思って安心は
したものの、肩で風切ってあんなとこに入って
しまったら、いざという時には逃げられません。
「いいわ、こっちに来い。」と、腕を引っ張り、
ビル裏の駐輪場に連れて行こうとすると、
彼は掴まれた腕を振りほどき、まさに脱兎。
「どこに行くのかしら?」と思ったら、
駅横の交番まで行き、僕を指さし、
おまわりさんに
「助けて下さい。あの人が僕を変なとこに
連れて行こうとするんです~。」
彼は彼で、
「いざとなったら交番に駆け込めばいい」
という心構えがちゃんとあったようです。
もちろん、僕は僕で
「変なとこに連れて行こうとしたのは、
オメーじゃねえか。」
と思ったのですが、彼の行動は本当に意外で
あれはちょっと忘れられないです。