尊富士のふくらはぎは、なぜ細いというか厚みがない
のかについてなんですが、恐らく尊富士って太ももが
非常に発達していて、それで押していくんだと思います。
ふくらはぎは単なるつっかい棒なんですね、きっと。
それじゃ、推進力が弱いんじゃ?足りないんじゃ?
という疑問も出て来ると思うんですが、恐らく
それは逆です。
ジャンプ力のある昆虫の足の構造だとか、足の速い
動物だとかの足を見てみるとそれがわかります。
こちらはカンガルーの足で、カンガルーの
ジャンプの力は皆さま、ご存じのとおりだと
思います。
一方で、こちらは世界最速動物のチーターです。
やっぱり太ももが太く、その下の足、人間で言えば
ふくらはぎに相当する部分は非常に細いです。
そして、動物は目的に応じて進化して来ています。
そのため、多分、前への推進力を増大させるため
にはふくらはぎではなく、太ももの筋肉を使った
ほうが効率がいいし、パワーが出るんでしょう。
そして、尊富士は太ももを主にした押し・寄りを
するために体格以上のパワーを出せるのだろうと
思います。
が、ふくらはぎには厚みがないため、押し切れずに
押し返された時や四つに組んだ時には弱点を露呈
してしまうし、怪我の懸念もあるような気がします。
それが昨日にも書いた「足の運びが上手くないん
じゃないか?」という考えにつながってもいる
と思います。
2024.11.22
実は、だから「がぶり寄り」って威力があるんです。
あの動きはふくらはぎのある部分はつっかい棒に
過ぎず、両足の太ももの筋肉を同時に使って前に
出て行きますので。
同時に使うという点では、カンガルーやバッタの
ジャンプと同じです。
尊富士も前に出る時に結構、がぶり寄りを使って
います。
となると、昨日の「がぶり寄り四天王」の4人目
には、豪ノ山ではなく尊富士が入ることになるの
かもしれません。