私のいた会社が泡沫メーカーから
業界を代表するメーカーになりかけたのは、
「ピカイチ天国1」が大ヒットした後、
数々のヒット機を続けざまに発表できた
からでしょう。
こちらの「CR竜王伝説Z」と「ドラゴン伝説ZZ」も
その流れの中で大ヒットした機種です。
この時期、メーカーブランドが良い方に
良い方にと形成されていくことになります。
で、この両機種、通常ではあり得ない部分が
いくつかあります。
①別の種類のパチンコ台なのに、ほぼ同じ演出
画像を使用し、近い時期に販売されている。
「CR竜王伝説Z」はセブン機であり、
「ドラゴン伝説ZZ」は一般電役機です。
権利物であった「ギンギラパラダイス」を
一定期間空けて「海物語」にした例は
のちに三洋でありました。
ですが、ほぼ同時期に別々のタイプで
同じ演出画像を用いたのはこの例のみです。
いくら大ヒットしたとは言え、ニューギンの
「カーニバル」がセブン機として登場
ということもありませんでした。
②同じ演出画像なのに、リーチ演出は全て同じ
ではない。
「ドラゴン伝説ZZ」の演出に+αされて
「CR竜王伝説Z」のリーチ演出は作られて
います。
確変当たり確定の白黒ドラゴン演出など。
③図柄配列そのものも違っている。
図柄配列に変更を加えると、図柄を動かす
ソフトが別物になるため、プログラマーは
嫌がります。
ところが、両機種ではそれをやっています。
この辺りがヒントになるのですが、「つづく」
となります。
2021.6.10
多分、私のいた会社でも正解を知っている、
覚えているのは、以前ちょっと書いた記憶力の
良い船橋君ぐらいだろうと思います。
サンセイに転職した佐藤君も覚えているかも
しれません。
「CRセブンドーフV」は私と船橋君で作った
パチンコ台ですが、最終的なスペックの考案者は
上記の佐藤君です。
当初、「333」「777」の確変図柄で当たれば
確変がめちゃ続くという仕様を合法的にと
画策したものの、試験は不合格。
不合格というよりも試験に入る前の遊技説明で
撥ねられました。
「さて、困った」となった時にアイディアを
出してくれたのが佐藤君でした。
彼も頭のいい人間でしたので覚えているん
じゃないかと思うんですが、残念ながら、
出世はしてないような気がします。
ちなみに撥ねられてしまった「セブンドーフ」
の初期スペック。
あれ、ぼくが説明文を作って説明であれば、
通す自信があり、多分、通っていたと思います。
何度も経験して、こうなら通る、通らない
というノウハウもありましたし。
だからこそ、そのスペックで開発してたんです。
でも、当時、全ての機種の開発に関わる他、企画
会議、メーカー組合会議出席等もあり、方向性だけを
示して書類作成と説明を任してしまったんですね。
あれは失敗したと後々、相当悔やみました。
東名から東海環状で岐阜方面にと思っていたのに、
伊勢湾岸に入ってしまった時ぐらい悔やみました。
次のインターまでが遠いんですよね。
「間違えた!」と思った瞬間に、頭の中で
いろんなことが沸き上がりますが、どう足掻いても
後の祭りです。